おとなひとり暮らしのごはん。

料理本編集者とは、料理家さんのお手伝いをしながら、料理本を作るのがお仕事。おいしいモノは大好きだが、自分で作って食べるモノはいたってフツー。そんな日々なごはんを何となくアップできたら。

牛すじ肉煮込みで具だくさんチャーハン

昨日、仕込んでおいた牛すじ肉。きょうはそれを使ってチャーハンに。
牛すじ肉は、ピーマンやパクチーなど、青くさい野菜がよく合うと個人的に思っている。
なので、大ぶりピーマンをどっさりと加えてみた。
そして気に入っているのが、チャーハンをサラダ菜に包んで食べるコト。スプーンにのせて包む作業も楽しいし、食べたときに満足感いっぱいになる。玉ねぎのスライスか白髪ねぎをいっしょに包むと、さらにおいしい。

具5に対し、パラパラの麦ご飯1くらいの割合。牛すじ肉、粗みじん切りのピーマン、にんじん、エリンギ、長ねぎ、高菜のしょうゆ漬けをオリーブ油で炒め、牛すじ肉の煮汁適量を注ぎ、塩、こしょうで調味する。汁けがなくなったら、ご飯を加え、ニョクマム、薄口しょうゆで調味するだけ。

チャーハンや炒めもののうまみ出しに重宝な高菜漬け。辛子明太子とともに冷凍ストックしておく。「福岡うまみ出しセット」と名づけている。

昨日仕込んだ牛すじ肉の煮込み。あっという間に食べ尽くしそうだ。

牛すじ煮を仕込む

もはや、日々ルーティーンの一部になっているのが、牛すじ煮を作るコト。ちょっと煮るのに時間はかかるが、安いし、おいしいし、フレキシブルに料理に使える。
もう数えきれないほど試したが、ある日やっと着地点を見つけた(ような気がする)。
きょうは、成城石井に行ったらなかったので、お隣の大型スーパーマーケットで購入。石井は100gで220円だが、そこは188円。かなり安い。
私が作る牛すじ煮は、居酒屋さんなどで提供される甘辛くって、濃厚な味ではなく、さっぱりとした甘みのみりんで仕上げた味。だから、牛肉変わりに炒めものやパスタに使ったり、ピザの具にしたりもする。そして重宝するのがその煮汁。うどんやラーメンのスープに加えたり、炒めもののかくし味に使ったり。とにかくエラい!

一度に500g〜600gの牛すじ肉がうちのストウブ鍋で煮るときの適量。煮終わったらよく冷まし、4等分にして冷凍保存。なくなったら、ソッコーで作る。

まず、牛すじ肉とたっぷりの水を入れて煮立てる。煮立ったら弱火にし、4〜5分ゆでる。

ざるに上げて水けをきり、流水で表面のアクをていねいに取り除く。一口大に切る。

ストウブに牛すじ肉、水5カップ、赤唐辛子、しょうが、にんにく、長ねぎの青い部分を入れて中火にかける。煮立ったら弱火にし、1時間ゆでる。
以前は長ねぎを入れずに作っていたが、ある日、偶然あったので投入したら、やはりひと味違う、深みが出る。以来、牛すじ用に捨てずに冷凍保存している。

しょうゆ、焼酎(または酒)各大さじ3、みりん大さじ2、塩小さじ1を入れてさらに15分煮る。いろんな本やネットで煮る時間を検索したが、もっと長いものがほとんど。私はちょっと歯ごたえが残るくらいが好きなので、このくらい。味つけ、煮る時間はお好みで。

今夜の晩酌のおとも決定。青ねぎをたっぷり散らして麻辣粉(粉唐辛子と花椒のミックススパイス)をふって。

スパどん

昨日の夕方、ニュース番組の特集コーナーで「名喫茶店の人気メニュー」というモノをやっていた。
そこで登場したのが、とある喫茶店の「スパどん」。このステキなネーミングに秒で心が持って行かれた。汁だくのスパゲッティのことを「スープスパ」とか、「どんぶりスパゲッティ」と呼ぶことはあっても、「スパどん」なんて呼ぶコトは今の今までなかった。
その喫茶店には「トマト味」と「コンソメ味」があるらしい。
私は迷わずトマト味を選ぶ。一皿で栄養バランスがよくなるように、とにかく野菜たっぷり。スパゲッティはたったの65gのみ。エリンギの細切りをたっぷり使ってかさ増しする。

豚ひき肉を炒め、エリンギの細切り、玉ねぎの薄切り、なすとトマトの粗みじん切り、にんにくの薄切りをオリーブ油炒める。全体に油が回ったら、塩、こしょうをふり、ざく切りのトマト、ケチャップ、しょうゆ、カレー粉、クミンパウダーを加え、水適量を注ぐ。煮立ったら弱火にし、5〜6分煮る。しょうゆ、カレー粉、クミンのかくし味でぐっと深みのある味になる。

ゆでたスパゲッティを加えて完成〜! 器に盛って温泉卵をのせ、パセリをふって。

生のトマトをいつも冷凍ストックしている。トマト缶は甘くて濃厚なので、さっぱりとした生のトマトを使うのが好み。チンしてへたを取り除いてざく切りにして使った。